こんにちはメグミです。
前置詞ってよく分からない・・
その中でも頻繁に登場するのが「for」。
・forってそもそもどんな意味?
・toとforってどう使い分けるの?
前置詞の扱い方がイマイチ分からなくて、困っている方多いかと思います。
前置詞とは「名詞の前に置いて『場所や方向、時など』の名詞の情報を補う言葉」です。
今回はよく使うけれどいまいち意味が掴みにくい「for」について解説していきます。
「for」って実ははものすごい情報量を持っています。
そこで今日はforシリーズ①として、「『〜のため』という意味で使うfor」だけにフォーカスして一つ一つを明確に整理していきます。
目次
前置詞「〜のため」5つのfor
お伝えしている通り、前置詞forにはものすごい情報量があり、その使い方もバラエティに飛んでいます。
1番分かりやすく整理できるように、今回は「〜のため」の意味で使われるforだけをお伝えします。
「〜のため」と言っても実際様々な用途があります。
以下5つの「〜のため」に分けて使われます。
<〜のためのfor>
❶ for+「誰か」=「誰か」のために
❷ for+「目的」=「目的」のため
❸ for+「原因・理由」=「原因・理由」のため
❹ for+「対象物」=「対象物」向けの・〜用の
❺ for+「対象物」=「対象物」にふさわしい・適している
一見大変そうですが、この5つの「〜のため」が頭で整理できれば大丈夫です。
要は自分が「英語で何か伝えたい」時に使える英語・前置詞でないと意味ありません。
そして今回は「例文」をできるだけたくさん用意しました。
おそらく日常英会話の中で「こんな時どう言えば・・?」と思う英文を用意したつもりです。
前置詞forを辞書と同じくらい完璧に理解するというよりも、「実践で自分が使えるforを増やす」を念頭に置いて例文を載せています。
❶ for+「誰か」
まず始めに「誰か」のためにのforです。
つまり「forの後に名前、もしくは人称代名詞(人や物の名前の代わりに使う言葉)がくる場合」について見ていきます。
forの後に名前もしくは人称代名詞がくる場合には、単純に「名詞/人称代名詞のために」と訳してしまって大丈夫です。
今回ご紹介するforの使い方の中では、これが一番シンプルで分かりやすいでしょう。
では例文で理解します。
for+「誰か」の例文
例文 |
和訳 |
My father bought a new watch for me. |
父が私のために新しい時計を買ってきてくれました。 |
This is for you. |
どうぞ。 |
What can I do for you? |
ご用件はなんでしょう? |
I cook for myself every night. |
毎晩自炊します。 |
I’m waiting for Megumi. |
メグミを待っています。 |
いかかですか?
「cook for myself」で「自炊する」とはなるほどですね。
ここでの「〜のため」のforは、「誰々のために」という意味合いがかなり強いので、比較的わかりやすい使い方だと思います。
❷ for+「目的」
次は「目的のため」のforについて紹介します。
これは、先ほどの「人」ではなく、目的となる「もの」や「出来事」に添えられます。
ある行動を行った時に、その目的はなんだったのかを明確にするためにforを使って説明します。
forの後にその目的となった「もの」や「出来事」を置きます。
例文で確認しましょう。
for+「目的」の例文
例文 |
和訳 |
I went to school for an English examination. |
私は英語のテストのために学校へ行きました。 |
I bought this present for my sister’s birthday. |
妹の誕生日に(誕生日のために)このプレゼントを買いました。 |
I want a new computer for Christmas. |
私はクリスマスに新しいコンピュータが欲しい。 |
I go out for a walk last night. |
私は昨晩散歩に(歩くために外へ)行きました。 |
いかがでしょうか?
forには「目的」の意味があるので、テストや誕生日のための行動に「for」を使うという訳なんですね。
forがあるおかげで、文章がより分かりやすくなっています。
forがなかった場合には、単にこうなります。
「私は学校へ行きました。」「私はプレゼントを買いました。」「私は昨晩外に出ました。」・・
意味は通じるけれども(なんで?)(なんのために?)(どうして?)と聞きたくなるような文章に変わってしまいます。
forを使うことによって、「行動意図」の伝わる英語が話せるようになるのです。
❸ for+「原因・理由」
3つ目は「原因・理由のための」forです。
このforは「何が」理由・原因でその行動・気持ちになったかを表しています。
forがなくても英語としては成り立ちますが、forを使った方がより話し手の「意思・情報」が伝わりますし、簡単に理解してもらえます。
この点は先ほどの「for+目的」の場合と同じです。
では例文でみていきます。
for+「原因・理由」の例文
例文 |
和訳 |
I had to come here for this reason. |
この理由のために私はここに来なければなりませんでした。 |
This city is famous for many hot springs. |
この街は多くの温泉があることで有名です。 |
I really enjoyed last night for the party. |
昨晩はそのパーティーのおかげでとても楽しめました。 |
forに「名詞」をくっつけて、原因・理由も伝えることができるんですね。
ここまでだけでも、forという前置詞が非常に便利な存在だと理解できます。
少しずつでも日々の英会話にforを取り入れられるといいですよね。
❹ for+「対象物」〜向けの
4つ目は「〜向けの・〜用の」forです。
前述の3つとは少しニュアンスが違う気もします。
ですが、実は今まで紹介した使い方と同じように、「◯◯のための」と頭の中で変換してしまうととても分かりやすいのです。
例文を見ていきましょう。
for+「対象物」(向けの・〜用の)の例文
例文 |
和訳 |
This book is for children. |
この本は子供向けです。(子供のための本です。) |
I’m sorry, these are not for sale. |
すみません、こちらは非売品です。 |
I found a good house for rent. |
私は貸家向けの良い家を見つけました。 |
This game is not for children but for adult. |
このゲームは子供用ではなく、大人用です。 |
Do you have any dishes for kids? |
子供用の食事は何かありますか。 |
「This book is for children.」
これを単純に日本語訳にしてみると、「この本は子供のためのものです。」となります。
ここで一度簡単に訳して
「あ、少し日本語が変だな。子供のための→子供向けのってことだな。」
と頭で変換してあげれば良いです。
最初にも説明したようにforにはこのようにたくさんの使い方がありますが、
根本的に「◯◯のために/ための」という意味を持っていることに変わりはありません。
forに関しては、この「◯◯のために/ための」という考え方を常に頭に置いておくといいです。
❺ for+「対象物」〜にふさわしい・適している
最後は「〜にふさわしい・適している」を表現するforです。
早速例文を見ていきましょう。
for+「対象物」(ふさわしい・適している)の例文
例文 |
和訳 |
This meat is not fit for food. |
この肉は食用には適していません。 |
He is just the man for the position. |
彼はその地位にふさわしい(うってつけの)人物です。 |
This dress is suitable for this kind of party. |
そのドレスはこういったパーティーにふさわしいですね。(パーティーのためのドレスです。) |
こちらも、先ほどの「〜向けの」forの場合と同じように、一度頭の中で「◯◯のために/ための」と変換してしまうと分かりやすくなります。
「◯◯のために/ための」と訳してあげることで、とりあえず文章の意味はわかります。
そこから、自然な日本語に直すのです。
例えば、
・食べるためのもの→食用
・その地位のための→地位にうってつけの
・パーティーのための→パーティーに相応しい
これも「口に出す=使う」頻度が増せば、無意識に自然変換できるようになります。
色々な英文と触れ合い経験を積むことで、簡単に使えるようになります。
まずはザックリでもいいから、forを使って伝えようとすることが大切です。
頻度が増せば、英語での細かい説明も英作文も身についてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、forの第一弾「〜のため」の様々な使い方について説明しました。
ここで一番お伝えしたいのは、今回の文全てを暗記し、覚えようとするよりは、
「英語でこう言いたい時、forを使ってどう言えばよかったかな?」という場合に
さっと頭の引き出しから「整理したforが引き出せる状態」を作っていただきたいということです。
「丸覚え」ではなく、「一つ仕分け」→使ってみる→「一つ仕分け」→使ってみる・・
この反復でかなり強固にforが定着していきます。
定着すればするだけ、英語を「頭」で考えず「感覚的」に使えるように必ずなりますので、
ぜひ少しずつ理解を深めて「使う練習」を同時に行なうことをオススメします。
次回はforの第二弾、さらに幅広い,さらに実戦的なforを解説いたします。
最後までありがとうございました。
はじめまして。野原めぐみと申します。英会話講師をやっております。長年指導させていただいている経験から、
「中学英文法」を体感的にまで理解できることが、英会話上達の最短距離!
だと実感しています。
非母国語圏の人間だからこそ分かる、「肝」をズバリ提供できればと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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