英検2級ライティング攻略3つの例題で合格パターン掴め!

英検2級ライティングの全貌を徹底分析しました。

「ライティング(英作文)問題」とは、今まで「準1級、1級のみ」出題されていました。

そして2016年度第一回試験より2級にもライティング問題が追加されることになりました。

この新ライティング問題導入によって、

・英検2級全体の問題構成はどのように変わったのか?

・そしてライティングをどう完璧に答えていけばいいのか?

今回は英検2級ライティングの攻略法を全てお伝えします!

 

英検2級ライティングとは?

ライティング問題の導入により、2級受験の段階から「読む、聞く、書く、話す(二次試験)」の4技能が求められることになります。

より実践的な技能が求められるようになりました。

まずは英検2級筆記(1次)の大まかな概要を説明いたします。

 

英検2級筆記(1次):配点点数と解答時間

2級筆記試験(1次)の配点点数と解答時間です。

配点点数

英検2級の配点は以下のようになっています。

・リーディング:38点

・ライティング:16点

・リスニング:30点

<< 合計:84点>>     

 

解答時間

75分→85分へ(リスニング含め合計110分へ)

これまで筆記試験の時間は75分でしたが、ライティング問題の導入により85分に変更されました。

これに、リスニングの時間約25分を含めて、計110分の試験となります。

かなり長丁場の試験となりました。最後まで集中力を切らさないようにしましょう。

 

 

2級ライティング出題形式・条件

2級ライティングの出題形式・条件は以下の通りです。

●約20語前後の問題文

POINTS(キーワード)

●解答語数の目安:80〜100語。

 

20語前後の問題文

ライティング問題は、「約20語前後の問題文」で出題されます。

まずはこの出題文を理解できなければなりません。

POINTS(キーワード)

POINTS「=キーワード」が数点提示されます。出題文を読み、キーワードとして提示された英単語を活用して解答することが求められます。

採点基準

また、採点基準は以下のようになっています。

<内容>:課題で求められている内容が含まれているか

<構成> :英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか

<語彙> :課題に相応しい語彙を正しく使えているか

<文法> :文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

⚠注意
解答がトピックに示された問いの答えになっていない場合や、指示されたトピックからずれていると判断された場合には、0点と採点されることも。
何について聞かれているトピックなのか、きちんと把握し、落ち着いて解答に臨みましょう。

 

 

 

2級合格パターンが掴めるライティング法3例題

それではいよいよライティング問題の解き方・書き方を掴んでいきます。

合格パターン①「必勝文章構成パターンを掴む!」

トピックがどのようなものであれ、解答する際の構成パターンは常におおよそ決まっています。

以下の構成パターンに従い、解答するようにしましょう。

必勝構成パターン

あなたの意見(考え)+理由2つ+結び  

この形式を常に意識します。

まずあなたの意見を述べます。

その次に「その意見を支持する理由」、そして「理由を裏付ける証拠」について述べます。

ここで理由は1つではなく、2つ挙げるようにします。

そして最後に結びとしてあなたの主張を述べます。結論、のような形ですね。

最後にあなたの意見を述べる時には、最初に使った言葉と違う言葉で同じ表現ができるよう、準備しておく必要があります。

具体的文構成

日本語ならば

私は〇〇に賛成します。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、△△だからです。実際に、××国ではこのようなことがあり・・・。
2つ目の理由は、□□だからです。将来世界では・・・。
よって、私は〇〇することは良いことだと考えています。

といったような文章構成になります。

もう一度ポイントを抑えると、

●意見・考え
●理由1
●理由1の裏付け(具体例や補足など)
●理由2
●理由2の裏付け(具体例や補足など)
●結び(最初の意見と同じことを違う言葉で表現する

この流れで文を作っていきます。

例題

では、例題で見ていきましょう。

<例題>

Nowadays, many Japanese people are doing volunteer work.
Do you think the number of people will increase in the future?
(最近多くの日本人がボランティア活動を行っています。
あなたは、将来そのような人々が増えると思いますか?)

「POINTS」(POINTSの活用法は次項で説明します。)
●Community
●Experience
●Payment

<解答例>

●意見・考え(賛成か反対か)
I think that more Japanese people will do volunteer work in the future.
I have two reasons to support this opinion.
(将来ボランティア活動をする日本人は増えると思います。
その理由は2つあります。)

●理由1
First, the number of opportunities to volunteer is increasing.
(始めに、ボランティアに参加する機会が増えていることが挙げられます。)

●理由1の裏付け(具体例や補足など)
So, not only can people help others by volunteering
but they can also do something that interests them.
(これにより人々は誰かを助けるだけでなく、
それと同時に自分が興味のあることを体験することもできます。)

●理由2
Second, people can gain work experience by doing volunteer activities.
(次に、参加した人々はボランティア活動をすることによって
仕事の経験値を得ることができます。)

●理由2の裏付け(具体例や補足など)
This can be good for their careers, especially if they are young.
(特に若い人たちにとっては、キャリアに役立つことになるでしょう。)

●結論(最初の意見と同じことを違う言葉で表現する)
It is for these two reasons that I think more Japanese people
will do volunteer work in the future.

(これら2つの理由により、私は将来的に
ボランティアワークをする日本人の数が増えると考えています。)

資料参考:英検HP http://www.eiken.or.jp/eiken/

このような解答が求められます。

 

 

合格パターン②「問題文に使われる表現や『POINTS』を活用する」

合格パターン①を把握できましたら次は、なるべく問題文に使われている単語や文章、そして「POINTS」を使って解答するようにすると、ミスなく高得点を稼ぐ事ができます。

必勝英作法

問題文上の表現+「POINTS」の活用

問題文の下には「POINTS」として、キーワードとなる英単語が3つ羅列されています。

理由を述べる際などに、この「POINTS」を上手に活用する事で内容の濃い文章を作り上げる事ができます。

例題

では、例題を使って説明していきましょう。

<例題>

Today, more and more young people are starting their own companies.
Do you think this is a good idea?
(今日、若者たちによる起業増えてきています。
あなたは若者の起業は良いアイディアだと思いますか?)

「POINTS」
Experience
Freedom
Income

<解答例>

●意見・考え(賛成か反対か)
I think it is a good idea for young people to start their own companies.
(私は若者が起業することは良いアイディアだと思います。)

●理由1
The first reason is that young people will have more freedom if they do so.
(1つ目の理由は、起業することにより自由な時間が増えるからです。)

●理由1の裏付け(具体例や補足など)
This is because they can set their own working hours.
When they want to take a break, they can.
(自分で働く時間を決められるので、自由な時間が増えます。
休みたくなったら、休むこともできます。)

●理由2
The second reason is that people who start their own companies can do something they love.
(2つ目の理由は、好きなことを仕事にできるからです。)

●理由2の裏付け(具体例や補足など)
For example, a person whose hobby is cycling could start a company that makes bicycles.
(例えば、サイクリングが好きな人は自転車を作る会社を始めることもできるでしょう。)

●結論(最初の意見と同じことを違う言葉で表現する)
Therefore, I think it is a good idea for young people to start their own companies.
(よって私は、若者が会社を始めるのはいいアイディアだと思います。)

資料参考:英検HP http://www.eiken.or.jp/eiken/

以上の例題から分かるように、問題文に使用されている英文を言い換えて使うことで、簡単に自分の意見を述べる事ができます。

注意!
問題文と全く同じ文を使うのではなく、「少し」言い換えるということです。

問題文において「動名詞」で書かれているのであれば、解答では「不定詞」に言い換える、など少し工夫をする事が大切です。

 

 

合格パターン③「接続詞を使う」

「接続詞」を使う 

合格パターンの3つ目は、「接続詞(つなぎ語)を使う」です。

「接続詞」とは、『なぜなら』『はじめに』『次に』『よって』『すなわち』など、文と文をつなげる役割を果たしています。

これがあることにより、より自然でわかりやすい英作文を作る事ができます。

接続詞を2つのパターンで使い分けます。

1・理由を羅列するときに使う

1つ目に「理由を並べる(羅列)」時に接続詞を利用します。

<解答例>

●I have two reasons to support this opinion.
First,… . Second, ….
(その理由は2つあります。
1つめの理由は・・・。2つめの理由は・・・。)

●The first reason is that ….
The second reason is that ….
(1つ目の理由は・・・です。
2つめの理由は・・・です。)

 

2・文章をつなげるときに使う

2つ目に名前の通り「文と文をつなげる(接続)」時に接続詞を利用します。

●therefore / since / because / hence
「すなわち・よって」の意味で使われる。●for example
「例えば」の意味で使われる。●also / in addition / besides
「そのうえ〜」の意味で使われる。

など、つなぎの言葉には多くの種類があります。自分の使いやすいものを何個かピックアップしておいて、いつでも使えるよう準備しておきましょう。

 

 

 

合格パターンが掴める!おすすめ参考書

 

 

 

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数ある英検参考書ですが、やはり英検2級ライティングに関しても

「旺文社の予想問題ドリル」の質は高いです。

2016年度から始まった英検2級新試験に完全対応しています。

英作文問題も7問掲載されています。

このテキストは、筆記からリスニングまで問題の質が非常によく、本番に向けて実践さながらの練習ができるという点で、非常に優れています。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

新たに始まったライティング問題ですが、パターンとコツを理解すれば、そう難しいことはありません。

以上お伝えしたパターン・コツを掴み、「何度も反復する」ことで、思い描いていた納得の解答ができます。

本番で最大限の力が発揮できますように・・!

野原めぐみ

 

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