英語を勉強する中学生が今欲しいもの、今必要なもの

昨夜、教室で衝撃的なことが起こりました。

中学二年生の教室で

1人の子が

学校の中間テスト「81点」を持ってきたのです。

 

どの学年も、どの子もいつも

「90点台」が常識的なうちの教室にとって

かなりの驚きと衝撃が走りました。

81点をとった子が落ち込んで、すねているのはもちろん、

それ以外の子がその子に気を使い

自分たちの点数を言えない・・・

お通夜状態の空気が最後まで漂っていました・・・

 

「〇〇先生は私には点数の付け方が厳しすぎる!」

「でも、いいもん。学校楽しいし、もうすぐ修学旅行だし」

おやおや・・・

自分の「非」を責任転嫁し、

最後は現実から逃避行~~

さあ、どうしたらよいか?

どう指導するとよいのか?

 

つい最近

ある先生から(英語の先生ではありませんが)

ひとつのキーワードをもらいました。

人にとって

「今欲しいもの」と「今必要なもの」はちがう と。

何が違うのでしょう?

 

「欲しいもの」は「快楽」です。

考えて楽しい。心地良く、何の「負荷」もかかっていない状態です。

一方、

「必要なもの」は「苦痛」です。

考えてしんどくなる。自分に何かしらの「圧」をかけなければならない状態です。

子供にとっての

「お菓子」「野菜」

「甘い薬」「苦い薬」

こんな感じです。

 

ここをもっと突き詰めていくと

気付きました。

 

「今欲しいもの」は、「主観」でしか見ることができていない状態で、

一方「今必要なもの」は、「客観的」に自分を見つめることができてる状態では?

 

私は

「客観性」は人が成長していく上で最も重要な要素だと思っています。

自分を「客観的に」見ることができる人間が

「自分が何者であるか」を理解でき、

「自分をコントロール」できる人間なのです。

客観性を磨くことは、

その人の人生をよりよく生きる最高の武器です。

今、

このことを再確認できた先生に感謝です・・・

 

さて、

81点を取って落ち込んでいるあの子・・・

あの子にとって

今欲しいものはなんだろう?

今必要なものはなんだろう?

 

今欲しいものは・・・きっと、修学旅行へ行ったり、友達と遊び、「点数」のことを考えなくていい時間を過ごすことでしょう。

今必要なものは・・・もちろん、点数を取れなかったセクションの基礎理解勉強です。

 

「お菓子」「野菜」

「甘い薬」「苦い薬」

お菓子ばかり与えても体は成長しないのです。

甘い薬ばかりでは、根本治療にはならないのです。

 

本人の、心の奥の願いが

根本治療したい=100点取りたい であるならば

私は

苦い薬を飲ませる努力をしなければなりません。

 

甘い薬を飲ませるのは簡単です。

でもその子にとって苦い薬が必要なら、

私が教える側として本当に優しいのなら、

口先だけの指導ではなく

苦い薬を飲ませる努力をしなければなりません。

 

次の試験・2学期期末テストまで

苦い薬飲ませてみます!

また結果報告します。

 

今日も最後までありがとうございました。

野原めぐみ。

 

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